【大会】第98回大会

【第98回大会および第99回大会につきまして(2020年5月23日)】

刑法学会の活動に日頃よりご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申しあげます。

本年5月15日、16日の両日、九州大学にて開催が予定されておりました第98回大会につきましては、新型コロナウィルス感染状況の深刻化に配慮し、3月25日の理事会決定により、中止又は延期することとなった旨、皆さまにお知らせをしておりました。

その後、理事会におきましては、メール(4月9日)およびオンライン(5月16日)による会合を重ね、第98回大会、および、次回大会である第99回大会について検討を行い、以下のような方針を決定いたしましたので、ご報告申しあげます。

(1)第98回大会関係
・大会は中止とする。
・総会は2020年度において不開催とする。

(2)第99回大会関係
・大会は、2021年5月29日・30日の両日、東洋大学を当番校として開催する。
・大会準備委員長は川出敏裕常務理事、大会準備委員は上嶌一高理事、小木曽綾理事、本庄武理事および武藤眞朗会員(東洋大学)とする。
・第98回大会において予定されていた個別報告、共同研究、ワークショップについては、希望があれば第99回大会における実施を認める。なお、共同研究は3つの全てにおいて、オーガナイザーより実施の希望を確認済である。
さらに、個別報告については新規の募集を行い、ワークショップについては新規の企画を実施する。拡大する規模については大会準備委員会のもとで検討する。

第98回大会は非常に残念なことながら中止となりました。この大会においてご報告等を予定されていた先生方におかれましては、改めまして第99回大会にてご研究の成果をお示しいただけるならば幸いでございます。

第98回大会の準備を直前まで周到に進めてくださり、3月25日の理事会決定に伴う混乱に迅速かつ適切にご対応をいただきました、大会準備委員の先生方(松原芳博常務理事〔委員長〕、上嶌一高理事、小木曽綾理事、田淵浩二理事、本庄武理事、井上宜裕会員)、並びに、開催校である九州大学の先生方(田淵理事、井上会員、武内謙治会員、豊崎七絵会員、野澤充会員、冨川雅満会員)には、学会を代表して、深い感謝の気持ちをお伝えしたいと存じます。

新型コロナウィルスの感染状況には改善が見られますものの、なお予断を許さないとも言われております。気を緩めることなく、第99回大会準備委員会との連携のもと、大会実施に伴う困難に対応して参りますので、ご支援のほどお願い申しあげます。

来年の大会では、皆さま方と親しくお話をさせていただけることを衷心より念じております。 どうかお元気でお過ごしくださいませ。

2020年5月23日

日本刑法学会会員 各位

理事長 塩見 淳

【日本刑法学会第98回大会の中止・延期のお知らせ(2020年3月25日)】

日頃より学会活動にご理解・ご協力をいただき、御礼を申しあげます。

さて、第98回刑法学会大会の開催につきましては、近時の新型コロナウィルスが蔓延する状況に鑑み、大会準備委員長である松原芳博常務理事、開催校の責任者である田淵浩二理事と連絡を密にし、慎重に検討をして参りました。刑法学会大会は、学術的交流・発展のための貴重な機会であることから、様々な対策を講じたうえで開催する方向で準備を進めていただいていたところでございます。大会のご案内状なども既にお手元に届いていることと存じます。

しかしながら、3月23日、松原準備委員長より、同日に開催校の九州大学において施設利用の指針が発せられ、それによると5月16日・17日の大会開催は事実上困難となったとのご連絡があり、新型コロナウィルス感染拡大について収束の見通しが立たないことも併せて考えると本年の大会は中止または延期をせざるをえないとのお申し出がございました。これを受けまして、急遽、メール審議の形で理事会を開催いたしましたところ、本日25日に理事全員の一致により、第98回大会の開催を中止または延期するとの理事長提案が承認されました。

ここに、学会会員各位に、2020年5月16日・17日の第98回大会の開催が中止または延期となりましたことをお知らせいたします。

大会を中止するか、年内に別の日程で開催するかなど、今後につきましては、改めて理事会を開催したうえ決定することとし、本ホームページ等を通して後日ご通知を申しあげます。しばらくお待ちくださいますよう、お願い申しあげます。なお、既に振込をいただいている費用等は返金されること、その方法等についても本ホームページを通じてご案内することを松原準備委員長よりご報告を受けております。

今回の大会で、ご報告について周到な準備をされてきた多くの方々には、たいへん申し訳ない事態となりました。松原常務理事ほか学会準備委員の先生方、田淵理事を初めとする開催校の先生方、関係職員の方々には、これまでのご配慮、ご苦労が実を結ばないこととなり、心中を深くお察し申しあげます。会員各位におかれましても、貴重な学術交流の機会が中止・延期となりましたことを残念に思われていることと存じます。

今般の未曾有の事態を前にして、苦渋の決断に至りましたこと、何卒ご理解を賜りますよう、お願い申しあげます。

2020年3月25日
日本刑法学会会員 各位
理事長 塩見 淳

【第98回大会は中止あるいは延期となりました。以下は、予定されていた内容の記録です】

日本刑法学会第98回大会を、九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡744)において、下記の通り開催いたします。

会場へのアクセス・キャンパスマップはこちら  交通アクセス  キャンパスマップ

今後しばらくは国内でも新型コロナウィルスの感染・発症が続くおそれがありますが、現時点で大会は開催する予定で準備を進めております。ただし、感染の蔓延を防止するため、大会近日に、政府発表のような症状のある方のご参加はお控えください。また、万一、大会または懇親会を中止する場合には日本刑法学会のホームページでお知らせいたしますので、十分にご注意ください。学会が中止になった場合には、振り込まれた懇親会費、弁当代、チャーターバス利用料金は返金致します(返金のための振込手数料分については検討中)。返金方法はその時点でお知らせいたします。

2020年3月23日
日本刑法学会
【第1日】 2020年5月16日(土) 中止となりました。


 総会 (10:00-10:10) 椎木講堂ホール



 研究報告 (10:15-13:15)   椎木講堂ホール

 

「情報技術の高度化と犯罪捜査―捜査における情報収集の法的規律―」 愛知大学 池亀 尚之
「非行少年処遇の充実―家庭裁判所における多機関連携を通じて―」 金沢大学 大貝  葵
「詐欺未遂罪の処罰時期」 名城大学 二本栁 誠
「刑事立法の分析のあり方に関する一考察」 神奈川大学 上田 正基

 


 昼 食 (13:15-14:15)  大講義室Ⅰ・Ⅱ



 共同研究 (14:15-17:45)

分科会Ⅰ 「特殊詐欺と最高裁判例」  大講義室Ⅱ

「特殊詐欺と最高裁判例―分科会の趣旨」 (司会) 神戸大学 上嶌 一高
「特殊詐欺と未遂犯―最高裁平成30 年3 月22 日判決の検討を通して―」
早稲田大学 杉本 一敏
「特殊詐欺と承継的共同正犯―最高裁平成29 年12 月11 日決定の検討を通して―」
大阪大学 豊田 兼彦
「実務から見た特殊詐欺における故意および共謀―近時の最高裁判決の検討を通して―」 大阪地裁 増田 啓祐
「特殊詐欺事案における共謀の射程と共同正犯関係の解消」 東京大学 樋口 亮介


分科会Ⅱ 「企業犯罪と協議・合意制度――複眼的視点からのアプローチ」  イースト2号館D103教室

「分科会(共同研究)の趣旨」
(司会) 同志社大学 川崎 友巳
「刑事実体法・基礎理論の視点から」 中央大学 髙橋 直哉
「刑事手続法の視点から」 東京大学 成瀬   剛
「弁護士実務の視点から」
第一東京弁護士会 深水 大輔
「法政策学の観点から」
京都大学 稲谷 龍彦


分科会Ⅲ 「児童虐待という犯罪―家族への刑事的介入と支援」  イースト2号館D105教室

「企画の趣旨」 (司会) 千葉大学 後藤 弘子
「児童虐待と刑事的介入―刑法の観点から―」
立教大学 深町 晋也
「児童虐待と警察の役割」
福岡県警本部 安永 智美
「児童虐待と児童相談所の役割」
千葉県市川児童相談所 渡邉  直
「児童虐待と司法的支援―子どもの最善の利益の確保、意見表明を中心に」 大阪弁護士会 岩佐 嘉彦
「児童虐待とDV」 原宿カウンセリングセンター 信田 さよ子

 


 懇親会  (19:30-21:00)  アゴーラ福岡山の上



 

【第2日】2020年5月17日(日) 中止となりました。
研究報告 (9:30-13:15)   椎木講堂ホール

「詐欺罪における欺罔行為と被害者の確認措置」 九州大学 冨川 雅満
「実行の着手論の再検討」 神戸大学 東條 明徳
「解離性同一性障害患者たる被告人の刑事責任」 鹿児島大学 上原 大祐
「少年に対する不定期刑再考」 早稲田大学 小西 暁和
「被疑者取調べの憲法的規制」 青山学院大学 安部 祥太

 


 昼 食 (13:15-14:10) 大講義室Ⅰ・Ⅱ


 総 会 (14:10-14:20)    大講義室Ⅰ


 ワークショップ (14:30-17:30)    イースト1号、2号館

1. 過失犯における予見可能性 (名古屋大学 古川 伸彦 氏)
2. 自殺関与罪の動向―死の自己決定権の意義とその限界― (関西大学 飯島  暢 氏)
3. 死体遺棄罪 (北海道大学 松尾 誠紀 氏)
4. サイバーセキュリティと刑事法 (東京都立大学  星 周一郎 氏)
5. 刑事立法学 (早稲田大学 仲道 祐樹 氏)
6. 身体拘束と取調べ (立命館大学 渕野 貴生 氏)
7. 証拠開示の到達点と課題 (中央大学 安井 哲章 氏)
8. 弁護士依頼者間秘匿特権 (信州大学 丸橋昌太郎 氏)
9. 誤判救済の比較法的研究 (愛知学院大学 石田 倫識 氏)
10. 「加害者家族」と刑事政策 (熊本大学 岡田 行雄 氏)
11. 神経法学と若年者の刑事裁判 (立命館大学 山口 直也 氏)
12. 再犯防止推進計画における地方公共団体の役割 (福島大学 高橋 有紀 氏)